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「ボールを上から打つ」という修行

 私がゴルフスイングの理論や指導方法を構築していく際に、落合博満さんのバッティング理論を常に参考にさせていただいています。今回の切り抜き動画もたくさん参考になるところがありました。

 中村剛也選手のバッティングフォームのお話をしている時の「理にかなった打ち方をしている」「あいつは、上からキレイにスポーンと出てくる」と仰られているところが重要なポイントだと思います。逆に「今は(こうやって)しゃくりあげるバッターが多い」とも仰られていましたが、もしプロ野球のバッターがそうであるならば、ゴルファーさんは99%以上の人がしゃくりあげてスイングしているかもしれません。

 

 私のゴルフスイングの指導も『「上からスッ」と(フェースを伏せながら)クラブヘッドを(ボールを打撃する方向に)出せるスイング』を目指しています。技量習得の差としては「どのぐらいフェースを伏せてボールを打てるのか?」に出てきます。フェースを伏せて打つ為には「何をしなければならないのか?」「何をしてはいけないかの?」などを考えて行動に落とし込み 極めていくことが「垂木プロの身体に優しいゴルフスイング」で上達していくことであります。

 

 

 【余談】

 上記の内容は、実際に行動しようとするとかなり大変だと思います。特に「パター」や「ドライバー」を持って、私が指導するような動作でボールを打とうとすれば、ダウンスイングのスタートの瞬間で、一瞬頭の中が時空を越えるような感覚になり、そして最終的に「これで、どうやってボールを打つのですか?」のループに入る事が多いはずです。

 ダウンスイング以降の行動は、イメージ的には「時空を、逆に回す」(「時計の針を逆に回す」といっても良い)ような感じにスイングします。とっても不思議なことに「こんなスイングで」見事なショットを打てるようになるのですが、こんな指導内容では余計と混乱を引き起こすので、「慣れ」て頂くという指導スタイルを確立していったのです。

 

 慣れることで技術習得してしまえば、本当に楽しい(とても不思議な)ゴルフスイングができるようになっていただけれます。ゴルフスイングで、時空を越えるような感覚が楽しめるのです。時空を越える感覚とは、心理学的なトランス状態を楽しめるという事に近いと考えます。そしてここまで来れ時に「何かの悟りの境地」に近づいているかもしれません。

 普通のゴルフレッスンでのゴルフスイングの上達では、こんな感覚に成れることはないはずです。これが私流の「打った(ブッタ)の修行」です。