· 

旋盤作業をヒントにするゴルフレッスン

 レッスン中に「テークバックの上げ方を悩む前に、クラブの握り方を確かめた方がいい。」と思う事がある。

 

 上達するには「スイングの精度を上げなければいけない」と思う人は多いが、その前に「立ち方(アドレス)」と「握り方(グリップ)」の精度が上がらなければ、どれだけスイングの精度が向上しても全体的な精度は向上しない。

 

 例えを考えてみると「旋盤で物を削ること」を考えてみると良い。

 旋盤で材料を削る時に、機械の精度が出ていても、材料の取り付けがブレていたら良い製品はできない。

 よくよく考えてみると、回転速度を上げようとすればする程に、取り付け精度(芯出しの精度)高くなければならない。何故なら、回転速度に比例してブレ(振れ)が大きくなるからだ。原理的にはゴルフスイングも同じである。クラブヘッドの運動速度を上げてボールに対して圧をかけようとするなら、それに見合った握り方の精度が出ていなければ、結局のところクラブヘッドにブレや振れが生じてしまいミスとなってしまうのだ。

 

 旋盤で物を削る時の参考動画→https://youtu.be/74lYv4X1i-M

 動画を見れば、主となる作業(削る作業)以上に取り付け作業が大事な事が分かる。これはゴルフスイングも同じなのだ。スイング以上にグリップが大事なのだ。だからこそ最初の言葉「テークバックの上げ方を悩む前に、クラブの握り方を確かめた方がいい」となるのだ。