フェースを閉じて打つアプローチショット

 【3月28日のラウンドレッスンの振り返り】

 私のレッスンを受講されて「良いショットが打てるようになったに、スコアがイマイチ向上しない」そんな女性のレッスン生の方とのラウンドレッスンでした。

 私も「何故スコアが良くならないのか(練習場では90も切れそうなショットが打てているのに何故?)」が不思議だったのですが、今回のラウンドレッスンで理由が分かりました。

 PWでのアプローチショット(30ヤード前後の距離)ですが、練習場では綺麗にフェース面を閉じて(ボールに対してフェース面を伏せるように)アプローチショットを打てていますが、ラウンドレッスン中は全くフェース面が管理できていませんでした。「管理出来ていない」と言うよりも「インパクトの瞬間にフェースを開いてアプローチを打とうとしている」ようにも見てました。

 そこで「フェースを開いてアプローチを打とうとしていませんか?」とお聞きしたところ「少しボールが上がるようにアプローチショットを打っている」との回答をいただき、コースでアプローチショットが上手くいかない(トップとダフリが連発する)理由がよく分かりました。簡単に言えば「練習場とコースでやっている事が違う」のでミスが出ていいたのです。「ボールを少し上げるようにアプローチショットを打とう」としている時は、インパクト近辺で左手首が背屈してしまいます。これがフルショットにも悪影響を与えるので、かなり勿体ないミスだと感じます。

 そこからのラウンドレッスンではみっちり低い弾道を打つアプローチの練習をして頂きました。そして後半ハーフのラウンドレッスンでは、フルショットの調子がとても良くなりました。スコアも45点と大躍進です。(前半60台、、、というより数えれず、計測不可。)

 

 ラウンドレッスン終了後のフィードバック(振り返り)の時間で「今回のラウンドレッスンは特別な練習をした訳ではなく、いつもの練習場レッスンと同じ指導(練習)内容だったので良い結果が早く出ました。練習場でやっている練習が間違えていないことが分かりましたね。」とお伝えしたところ、「練習場とコースでは景色が全く違うから、同じ練習(同じ打ち方)でも受ける感覚が全く違うかった。」と教えて頂きました。そして「フェースを閉じ打っても、意外と高い球(少し上がる球)が打てた事がビックリだった」と仰られた事に私も少しビックリしました。何故なら練習場でのアプローチレッスンの時に「フェースを伏せて打っても意外とボールは上がる事」は耳にタコが出来るぐらいにお伝えしている事だったからです。

 「百聞は一見に如かず」という言葉は、私的には「100回の練習場でのナイスショットよりも、1回のコースでの成功体験の方が、記憶に残りやすい」と言い換えれそうです。ただ練習場の100回のナイスショットが無駄なのではなく、その練習が基礎にあるからコースので成功体験が、より具体的にそして鮮明に記憶に残るのだと思います。この積み重ねがゴルフ上達へと続いているのです。無駄な事は何一つ無いのです。