「本当にこのアイアン、試打して買ったの?」そう思えるレッスン生のアイアンだった。
私の指導を受けているだけあって「スイングはかなり上達してきた」が「何故このアイアンを使うの〜」と言える代物だった。そのアイアンをレッスン中にお借りして打つと「スイングの調子が若干悪くなる。」そう言い切れるアイアンだった。これまでのレッスン中に「アイアンを変えるか、アイアンの調整をしないと、これ以上は上手くはならないですよ」と何度もお伝えしてきた。アドレスでボールに近づき過ぎる原因も、アドレスが直らない原因もアイアンにあった。
ここまで書けるぐらい、調整前と調整後のクラブに違いがある。9番アイアンでライ角が67度、7番アイアンでライ角が66度だった。想定した通りの強者だった。このアイアンで良いショットとスコアでラウンドが出来るようになったことが凄いと思う。自分で言うのもおこがましいが「私はかなり良い指導者だ」と思う。そしてレッスン生の方も「(失礼ながら)このアイアンでよく頑張った」と思う。
調整したアイアンを使ったらすぐに分かると思うが、全く違うモノが来た感じになると思う。ライ角を5度以上フラット、そしてロフト角を適量プラスした。今流行りのロフトが立ったアイアンとは逆行するようなアイアンに仕立てたが、本音を言えばもっと調整したいぐらいだ。でも「これ以上できない」まではやり切った。
試打を繰り返して、飛ばない調整(全体的な角度を寝かす調整)をした結果、ボールが飛ぶようになった。前倒しのダウンスイングに合うアイアンになってきたのだと感じた。
スイング技術を習得して自分でロフトが立てれるようになれば「ストロングなロフト角以上に、自分の打ち方でロフトが立てれる」のに、調整前のアイアンは全体的にアップライトになり過ぎていて「自分の打ち方でロフトを立たせる」が出来ないのだ。
「アイアンはそこそこ使える」まで良くなったと言える。これで安心して次の上達に向かって進んでいただける。
「もっと早く教えてよ〜」となるはずだ。