今回のクラブを最初に見かけた時の感想は「懐かし〜」だった。このクラブが一世風靡したのは私が大学生の頃だった。私が学生の時はツアステージやスリクソンをメインに使っていたので、ロイコレのヘッドは余り記憶がないが、このSUPER CV B.B.D Type-H に装着されているTOUR AD I-65 というシャフトは学生時代から長く使っていたシャフトなので「とても懐かしく」感じた。
【レッスン中に使用した感想】
SUPER CV B.B.D Type-H を練習場で試打して感じたのは「ハードヒッター御用達のクラブ」だということだ。ダウンブローに打てるパワーヒッターなら風に負けない強いボールが打てる「上級者向けの本気のクラブ」だと感じた。当時私が使っていたツアーステージのFシリーズより性能は上だと今となっては分かる。ソール後方の馬の蹄鉄のような形状の影響かどうかは分からないがダウンブロー気味に打っても抜けは良い。今流行りの打ち出し角を高めにとりロースピンのボールを打たすことを意識したクラブヘッドとはコンセプトが全く違うように感じた。ロースピンを意識した最新のヘッド方が距離は出る可能性が高いが、コントロール性能はこのヘッド(SUPER CV B.B.D Type-H )は最新のクラブに引けを取らない。敢えて言うと球筋の高低差をコントロールするなら断然このヘッドが使いやすい(パワーが必要だが、、、)
シャフトは「TOUR AD I-65 のSフレックス」が装着されてあった。学生時代の私はXフレックスを使っていたが、今となって「完全にオーバースペック」であったことに気付く。このシャフトは、コースでのラウンド中のドライバーショットでヘッドスピードが47m/s位出せる人でSフレックスかSRフレックスで丁度良いのではないかと思う。Xフレックスの性能を本気で引き出せる人はラウンド中のヘッドスピードが平均で51m/sを超える人だと思う。(ラウンド中ヘッドスピードとは、ゴルフショップ等の鳥籠のマン振でのヘッドスピードではない) このシャフトはパワーヒッターしか持ち味を生かせないシャフトだと思う。しかしそのパワーを持ち合わせている人はこのシャフトはとても使い易いシャフトだ。コントロールし易くしかもヘッドスピードのパワーをボールに余すことなくダイレクトに伝えてくれるシャフトだ。今の私が理想としているクラブ(シャフト)とは「全く違うタイプのシャフト」と言っていい。
感想のまとめ
今回のクラブはヘッドもシャフトも完全にプロモデルだと思う。このクラブの性能を出し切れる人にとっては「本気の高性能のクラブ」だ。
例えていうと、助手席と後部座席それにエアコンやパワーウインドウは無いが、ロールバーと4点式シートベルトは装着されている車のようだ。「スポーツタイプとかアスリート向けではない。」
残念ながら今の私ではこのクラブの性能を完全にを引き出すことは出来ない。そんな私でも「キャリー140ヤード、ラン60ヤード」を想定して打つクラブだと思えば、力強いボールが打てるクラブだ。
冬のリンクスコースのアゲンストならドライバーより飛ぶクラブになると思う。