· 

【香川県、ゲーム条例への個人的意見】大人が絶対に正しい訳ではない。

 「地元でこんなニュースがあったとは知らなかった。」この問題は難しい。大人は子供達のことを心配しているから条例を作ったのだと思う。でも少し何か違和感を覚える。それは私の過去の経験からだろう。私が子供の時に、自分の周りで起こっている問題から逃避するためにゴルフをしていた。とにかく家にも学校にも居場所がないと感じた時に「一人でコツコツ練習が出来る」ゴルフは最適だった。ゴルフの練習をしている時は集中していて寂しい気持ちや辛い気持ちを忘れることが出来た。「今からゴルフを頑張ればプロにもなれるのではないか」と子供ながらに考えて必死にゴルフに取り組んだ記憶がある。そんな私が小学校高学年から中学生だった頃に大人達に言われたことがある。「子供がゴルフをするなんて、、、」。そして練習したくても、入れてもらえない練習場もたくさんあった。『時代が違っていた』。今となってはそう考えられるようになったが当時の私は「とても辛く悲しかった」ことを覚えている。今回の条例のことも含めて考えると「大人は古い考え方になるのが普通」なのだと思う。自分たちの子供の時代にはなかったモノが今は溢れている。おじさん世代の人たちは外で遊べたはずだ。山、川、海、田んぼ、ある程度なら勝手に遊べたと思う。でも今は少し違うと思う。住宅街なら公園でも思いっきり遊べないかもしれない。しかし「外で遊ぶことの変わりになるモノ」はあまりない。両親が共働きで、しかも近所で不審者情報でもあれば、尚更家でスマホゲームの方が大人は安心出来るのではないのか?色々と考えなければいけないことがあると思う。そしてもっと気になることは、「子供の頃の私のように」友達が少なく誰ともあまり混じれない子達のことだ。私はゴルフが友達だった。当時は両親に時間的にも金銭的にも迷惑をかけたと思う。では「それが出来ない子供達はどうすればよいのだろうか?」もしゲームが得意なら「そこを伸ばしてあげればいいのではないのか?」そしてeスポーツを含めた業界の裾野を広げる事を大人が考えてあげたらいいのではないのか?もちろん健康的にスマホを使用するための行動指針を作ることは大切だと思う。だがそれと同時にeスポーツに熱中する子供達が寂しい思いをしないようにしてあげて欲しい。全国高校eスポーツ選手権のホームページを載せておきます。残念ですが香川県の高校生はいません。eスポーツは部活として認められるかどうかを1、2年かけて議論を深めることから始めると、スタートは3年から4年後になると思う。勝手な思い込みかもしれないが、あながち間違えてないと思う。進化が激しい情報化社会でそれだけ遅れをとると大きな差ができると思う。

 大人も子供も楽しいことは時間を忘れて熱中する。何かを一生懸命に継続できた理由は「楽しかったから」だろう。楽しいことは継続できる。「好きこそ物の上手なれ」という言葉の通りだと思う。ゴルフの指導者として言えることは「1日1時間の練習ではプロにはなれない。」多分それはeスポーツでも同じではないのだろうか?ただ今の時代を考えると「スポーツだけ頑張ればいい」という時代ではないような気がする。それはeスポーツにも当て嵌まると思う。そのためにはスマホゲーム以外にも興味があることを見つけれるとよいのではないだろうか?私はその選択肢にゴルフもいいと思う。ゴルフの魅力にハマると結構面白い。ゴルフはゲームとスポーツのハイブリッドだ。(eスポーツとこの点は同じかもしれない)ゴルフゲームにパーフェクトはない。私は何年もゴルフゲームを続けてきたが、今まで無傷で全クリ出来たことがない。プレーヤーセレクトは勿論自分だが「思った以上にかなりひ弱」だ。裏技や課金ガチャでタイガーウッズを選べたら無敵かもしれないが、このゲームではそれは出来ない。ロールプレイングゲームのように少しずつ自分を成長させていくしかない。ゴルフは一人で楽しめる。でも本当は「一人じゃないし、一人では出来ない」ということに私は最近気付いた。ゲームもオンラインにすれば「一人じゃないし、一人では楽しくない。」ゴルフもゲームも学べることがあるスポーツだと思う。