先日の続きで 89ビジョン とにかく80台で回るゴルフ を読んでの感想文の第二回です。第4章コースマネジメント編116ページ「スコアのためならなんでも使え。これでいいんです!」を読んでの感想です。
私も少し前までは「スコアのためならなんでも使え。」で良いと思ってました。今回のブログではスコアマネジメントでの「何でも使え」について書いてみます。今では極端な「何でもあり」というゴルフはしなくなりましたが、それでもラウンドになれば「なんでもあり」という考え方は必要だと思ってます。その様な考え方になったのは私のゴルフ上達の経歴に原因があります。
自分が20年以上前にシングルハンデとなった時は「なんでもあり」という思いが今以上に強く持っていました。シングル入りした当時の私はショット力はシングルハンデとは言えない程の酷いモノでした。特にウッド系クラブに自信がなく「飛距離も方向性も良くない風に負けるスライス球」でした。アイアンは死ぬほど練習したので「カット系のボールでミドルアイアン位までは何とかグリーンを狙える」状態でした。アプローチはアイアンショット以上に練習したのでピッチショットにはそこそこの自信がありました。パターはあまり上手じゃなかったです。練習はうまくいくのですが、プレッシャーが来たときには「まっすぐ引いて、まっすぐ出す」振り子ストロークが月例会などでうまくできないのです。
この状態でシングルハンデになろうとすれば戦い方は「ゲリラ戦法(なんでもありのゴルフ)」しかないのです。癖のあるスイングで曲がるボールを持ち球にして勝負しなければなりません。「ショットで負けて、内容はボロボロ、でも上がってみたら、、、スコアだけが皆よりちょっとだけ良い」そこに落ち着いていくのです。そうなるための方法は「ダボになりそうなところを粘ってボギー」であがるのです。400ヤードのミドルホールでティーショットが100ヤード位しか飛ばない前提で勝負するのです。その心は「2.5メートルのボギーパットに命をかける」そんな感じです。そうすれば「ショットがボロでもハーフ45切り」が見えて来るのです。
話は少しズレますが、この「ゲリラ戦法」は気持ちよく飛ばしたい人向きではないかもしれません。我慢に我慢を重ねて最後に一打スコアが良かった事に喜びを覚える人向きです。この勝負方法は「お気楽なゴルフ友達」をなくす可能性があります。でも心配しないで下さい。それを続けていく内に上級者のゴル友が出来てくるはずです。上達して来た人は「どんな人がスコアが良くなっていくのか」を知っています。類は友を呼ぶのです。
指導者となった今私は気付きました。「ゲリラ戦法」以上に「自分のスタイルを貫く人」の方が大きく成長する可能性があります。自分のスタイルを貫く人とは「自分の今の課題をラウンドで必死に取り組んでいる人」です。この人の方が最初の何年間かはスコアは良くないです。大叩きも「へっちゃら」でします。しかしよくよく考えれば「ゲリラ戦法」とは目先の数字に追われて頑張っているのです。目先の数字を取りにいけば大きな投資は出来ません。大きく成長したいなら、いつかは「ゲリラ戦法(なんでもありのゴルフ)」を卒業しなければならない時が来ます。その時に「自分の課題を真摯に取り組んできた人」は、時間がかかっても大きな成長が待っています。どちらが良いのかは分かりません。今の私が分かることは「正しさ(答え)」は人それぞれ違うということでしょうか。