今回の指導は「インパクトの違いを体感する」ことからスタートします。インパクトの違いを表現出来るようになるには熟練された技術が必要です。私は「インパクトは出来る限り自らの意識でコントロールすることを減らすことが重要」だと考えます。「クラブの仕事を邪魔しない」「自分は何もしない」という感覚に近いのではないでしょうか。
「インパクト、その瞬間に何もしない」ということは「その前の準備が大切だ」ということです。そしてさらに重要なのは「インパクト、その先」です。
「過去から未来へ」のような時間の流れからゴルフスイング を考えると「今という一瞬」を取り出したようなものがインパクトです。実際には有るのですが、感覚的には実在しないというのが「今という一瞬」です。今を考える時に「過去の積み重ねが今を形成し未来へ続く」と考えるか「未来を想像し今を積み重ねることで過去が作られていく」と考えるのかで今が少し違って見えます。ゴルフスイング も然りです。インパクトをフォロースルーから考えるのかダウンスイングから考えるのかで仕上がりが変わってきます。どちらが重要かで考えると、どちらも重要です。全てを経験していくうちにゴルフスイング を高い視点から見ることが出来るようになるでしょう。