今回の動画レッスンで一番の見せ場は6分20秒からのアプローチです。私は打つ時に「諦めて、開き直って」とお伝えしています。ここの言葉の真意が重要です。この「諦める」とは「ピンにピタったと寄せること」を諦めます。その代わりに思考を「どこでもいいから、100%グリーンを捉える」に切り替えた訳です。いつまでも「どうやってピンに寄せようか」と考えない訳です。さらっと「損切り」です。ここで重要なことは傷口を大きくしないことです。ピンの方ばかりを考えていると思いも寄らない失敗をすることがあります。それを二回も続けた時には大きな痛手となります。プレーの流れが悪い時は無理をしないことです。
大ピンチというのは往々にしてよくない状況が続く時に訪れます。まさに「泣きっ面に蜂」という状況です。しかし実はここが踏ん張りどころなのです。ここをかすり傷程度ですり抜けることが出来れば、またその内に良い流れが来ます。アプローチの技量向上は「ピンチをチャンスに出来る」可能性を増やすことなのです。
「あとがき」
土砂降りの雨のゴルフは私にとっては「とても楽しいもの」です。それは子供の頃の記憶がそうさせてます。雨の日のゴルフは最高でした。雨の音しか聞こえないのです。しかも同伴競技者の多くは「少しテンションが下がり気味」です。人見知りで知らない人とお話するのが苦手な私にとっては「気を使わなくて良く」自分のペースでゴルフが出来ます。そしてアマチュアの競技は「雨が降る」とみんなの成績が「ガクン」と落ちます。(もちろん上級者は成績を落としません。)子供の頃の記憶では「雨こそ私の出番」でした。その頃私の周りにいる上級者の人を観察して分かったことがあります。それは「雨でもゴルフをメチャ楽しそうにしている」ということでした。自分の置かれた状況を「フルに楽しめる」人達でした。子供の頃に「私もそうなりたい」と感じました。子供の頃に「なりたかった自分」にちょっとだけ近づけてきた気がします。